名古屋まで11分/おいしいナマズ 「落ちつく羽島」4こま漫画

2019年09月01日 08:18

羽島市の魅力をPRする4こま漫画を制作した広東もなさん=同市役所

羽島市の魅力をPRする4こま漫画を制作した広東もなさん=同市役所

 移住や定住の促進に向け、各自治体が魅力をPRしようとしのぎを削っている。岐阜県羽島市では、4こま漫画という一風変わった手法で、市の交通アクセスや住環境の良さなどをアピール。制作したのは、東京からUターンした漫画家の広東(かんとん)もなさん(50)=同市正木町=で、自身の経験などを基に描き下ろした。

 漫画の登場人物は、同市出身で東京の会社に就職した30代の男性と妻、小学生の娘と園児の息子の4人家族という設定。東海道新幹線で岐阜羽島駅から名古屋駅まで11分という交通アクセスの良さや、名古屋市など都市部と比べて土地の価格が安いことなどをユーモアを交えて紹介している。モーニングサービスが付く喫茶店が多いことや、ナマズなどの川魚の食文化、特産品のレンコンなど市の特徴を伝える。

 完成した漫画は全20本。市のホームページで先月23日に連載を始め、週3本ほどのペースで紹介する。ウェブページのアクセス数などを解析する「グーグルアナリティクス」を活用して、どの地域に住む人が閲覧しているのかを把握。今後、市が作成した移住定住パンフレットの配布や、PRイベントをどこで実施するかの参考にするという。

 羽島市はシティーセールスの一環で、昨年度から各分野の優れた技術や技能を持つ市民らを「はしマイスター」として認定している。広東さんもその一人で、都内の美大を卒業後、グラフィックデザイナーを経て漫画家に。女性週刊誌で長年、4こま漫画の連載を続けている。

 古里に戻ったのは待機児童問題で子どもが就園できなかったためで、その後一度東京に戻ったが、自然や子育てのしやすさを求めて再び羽島に生活の拠点を移したという。「昔は原稿を郵送したり、作品を直接持ち込んだりしていたが、今はメールや会員制交流サイト(SNS)でやりとりができる。2時間で東京にも行けるし、羽島はテレワークとの相性がいい」と話す。

 今回の漫画制作に当たり市について取材を重ね、「円空ゆかりの地であることなど、あらためて知ることが多かった」と広東さん。「漫画を通して羽島の住みやすさが広く伝われば」と期待する。


カテゴリ: 社会