無農薬野菜を自家栽培 パン工房、15日オープン

2019年09月04日 08:12

  • パンとピザを手に笑顔を見せる小川由美子さん。15日に工房をオープンさせる=揖斐郡揖斐川町谷汲木曽屋、小さなオーガニックファームた・べ・る 
  • 無農薬の野菜や小豆、落花生などを栽培している畑=同町谷汲徳積 

 「パンを通じて谷汲の地域活性化に貢献したい」。岐阜県瑞穂市本田の主婦小川由美子さん(51)が、揖斐郡揖斐川町谷汲木曽屋に今月15日、パン工房「小さなオーガニックファームた・べ・る」をオープンさせる。自家栽培した無農薬の野菜を使った安心、安全で温かみのあるパンを提供していく。

 きっかけは3年ほど前。2人の子どもが成長し子育てが一段落した時、自分の好きなことをして人の役に立ちたいと思うようになった。パン作りが趣味で、「本格的にやりたくなった」と、瑞穂市のパン屋に修業させてほしいと頼み込んだ。

 同じ頃、インターネットサイトで無農薬野菜の存在を知った。「安全でおいしい」という魅力にすぐに引かれた。谷汲で無農薬自然栽培をしていた農家に弟子入りし、種や土のことなど野菜作りのノウハウを学んだ。その農家が他地域に移住したため、畑を受け継いだ。現在は、同市から通いながら夫と農業に取り組み、トマトや小豆、落花生など約40種類を無農薬で育てている。

 パン工房は、宿泊研修施設「ラーニングアーバー横蔵」の一角にあり、2年前はそば工房だった。同施設を運営する「樹庵」の小林正美社長(70)が「バックアップするから好きにやりなさい」と場所を提供。知り合いの大工にウッドデッキの修繕工事を依頼し、パンを焼くのに必要なオーブンはクラウドファンディングを利用し購入した。「いろんな人に支えられてここまで来られた」と感謝する。

 販売するパンは、5種類。自家製天然酵母にこだわる。お薦めは、緑茶の粉を生地に混ぜ、小豆をふんだんに使った「抹茶あんぱん」(税込み280円)と新鮮なトマトやナスなど野菜をたっぷりとのせたピザ「野菜畑」(同800円)。先月25日のプレオープンではパン100個がほぼ完売した。「無農薬で育てた野菜の魅力をパンにのせて届けたい。谷汲の自然と一緒に楽しんでほしい」と笑顔で話す。

 小林社長も「安心、安全なパンを提供しようという熱意が伝わってきた。多くの人が集まり、地域ににぎわいが生まれれば」と期待を込める。

 営業時間は、土、日曜日の午前11時~午後3時。15日は、オープンを記念し、岐阜、西濃地域の無農薬野菜を育てている農家らが集まり、マルシェを開く。


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