経口ワクチンを岐阜隣県に散布 豚コレラ防疫対策

2019年09月06日 08:10

 家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染拡大を受け、農林水産省は5日、豚コレラ防疫対策本部を開き、ウイルスを拡散している野生イノシシ対策など今後の新たな対策をまとめた。感染イノシシが確認される岐阜県を中心とした発生地域を囲むように経口ワクチンをベルト状に散布するほか、わなの設置数を増やしてイノシシの捕獲を強化する。

 経口ワクチンベルトは、愛知、静岡、長野、富山、石川県にまたがる「東ベルト」、三重、滋賀、福井県の「西ベルト」を設定し、発生地域外への拡散防止を図る。イノシシの行動範囲や地形を考慮しながら、今月下旬から経口ワクチン計16万個を散布する。また、岐阜県を含む関係9県に捕獲重点エリアを設け、年間計10~11万頭を目標にイノシシを捕獲する。

 他に、感染経路を遮断する対策として、飼養衛生管理基準を見直し、防護柵設置など農場への野生動物侵入対策を義務付ける。地域限定での飼養豚へのワクチン接種については、引き続き協議を継続していくとした。

 吉川貴盛農相は「豚コレラの発生が長期化していることで、生産者や関係者が日々、大変な不安と戦っていることを痛感する。農水省の総力を挙げて対策に取り組む」と述べた。


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