豚大量死すぐ報告せず 中津川市の農場、豚コレラ確認

2019年09月06日 08:11

 岐阜県内などで家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が拡大している問題で、県は5日、新たに中津川市の養豚場で感染を確認したと発表した。同日、飼育されている316頭の殺処分を行った。県内で発生が確認されたのは23カ所目となった。県によると、農場は今月2~4日の報告で肥育用の計約80頭が死んだことを伝えておらず、家畜伝染病予防法に違反する疑いがあるという。

 県によると、発生農場には死んだ頭数などの報告を毎日2回求めている。繁殖用の母豚が死んだことから、農場は4日午後に県東濃家畜保健衛生所に異状を連絡した。死んだ母豚を含む13頭を遺伝子検査したところ、12頭が陽性反応を示した。農場は未報告について「理由はない」と県に説明したという。

 発生農場は、衛生管理体制を強化するため、出荷を前倒しし一時的に豚舎を空にする「早期出荷」の途中だった。8月20日に始め、5日までに127頭の出荷を終え、出荷に不向きな豚は殺処分し、来週中に作業を終える予定だった。早期出荷を実施している農場での発生は初めて。

 死骸の埋却や施設の消毒など一連の防疫措置は7日までに完了する見通し。県は発生農場から半径3~10キロ圏に設定した搬出制限区域内の1農場に飼育豚などを区域外に持ち出すことを禁じた。また、福井県内の養豚場が発生農場と同じ養老郡養老町の食肉処理施設を利用していたことから、岐阜県は福井県に連絡した。

 また岐阜県は5日、土岐市、郡上市、揖斐郡揖斐川町で4日に見つかった野生イノシシ5頭が豚コレラに感染していたと発表した。県内で感染が確認された野生イノシシは計880頭になった。


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