美濃町線、夢の「再会」 豊橋に全3両集合

2019年09月12日 07:58

福井鉄道から豊橋鉄道に移籍し、改造を待つ800形。後方は先に豊橋へ移籍していた801=3日、愛知県豊橋市東田町井原、豊橋鉄道赤岩口車庫

福井鉄道から豊橋鉄道に移籍し、改造を待つ800形。後方は先に豊橋へ移籍していた801=3日、愛知県豊橋市東田町井原、豊橋鉄道赤岩口車庫

 2005年に廃止された名鉄岐阜市内、揖斐、美濃町線を走っていた電車のうち、一部は県外の各地へ移籍して活躍している。美濃町線を走っていたモ800形は、豊橋鉄道(愛知県豊橋市)と福井鉄道(福井県越前市)に別れたが、今年になって全3両が豊橋に集まった。

 モ800は、美濃町線向けに00年に登場した電車で、3両が製造された。「岐阜の路面電車」最後の新車となった。特殊な台車を使うことで車体中央部の床を低くして乗り降りしやすくした。

 廃線後は、801が豊橋鉄道、802と803が福井鉄道へ移った。

 豊橋鉄道によると、同時に移籍した岐阜市内・揖斐線のモ780形の7両とともに、古くなっていた豊橋の路面電車と入れ替えられた。特に801は乗り降りがしやすいと利用者に好評で、08年の「ほっトラム」T1000形導入の機運を高めたという。

 一方、福井鉄道に移籍した800形2両は、福井鉄道とえちぜん鉄道の直通運転に対応していないなど活躍の機会が減ってきた。このため、福井の2両を豊橋へ再移籍させる話がまとまった。

 今年3月に、2両はトレーラーに乗せられ、国道41号を経由して岐阜県内を横断するように豊橋に運び込まれた。2両は、豊橋市内にある半径11メートルの急カーブを曲がれるようにするなど、豊橋で走るための改造を順次行っている。本年度中に再びデビューする予定だ。


カテゴリ: くらし・文化