県内店舗、混乱警戒 値札貼り替え、ポスター掲示

2019年10月01日 08:10

1日から始まるキャッシュレス決済のポイント還元を伝えるポップをレジに貼る担当者=30日午後4時37分、スーパー三心鏡島店

1日から始まるキャッシュレス決済のポイント還元を伝えるポップをレジに貼る担当者=30日午後4時37分、スーパー三心鏡島店

 消費税率が引き上げられる1日を控えた30日、岐阜県内でも事業者らが価格ラベルの貼り替えなどの作業に追われ、準備を整えた。買い物客がポイント還元を受けられるキャッシュレス決済に対応して消費者にアピールするが、中小事業者の中には「消費の落ち込みをカバーしきれるかどうか」と不安も根強い。

 大垣市郭町の時計店店(70)は、内税表示の価格ラベルを貼り替える作業に追われた。キャッシュレス決済によるポイント還元制度を利用し、1日はカード払いによる5%還元を知らせるポスターを店頭に掲示する予定だ。

 岐阜、愛知県でスーパーを展開するスーパー三心(本部・岐阜市)も同制度を利用。カード払いや電子マネーでの決済で5%還元になると伝えるポップやポスターを店の入り口やレジ横など至る所に掲示したが「まだ周知しきれていない」と管理本部長(55)。「そもそも仕組みが複雑。お客さまが混乱することがないようにしたい」と話す。

 多治見市の中心市街地にある洋菓子店「サンドール」は、28日からQRコード決済「ペイペイ」を使い始めた。オーナーシェフ(52)は「現金払いが大半だと思うが、還元のお得感を感じると、キャッシュレスの利用が増えるかもしれない」と、状況を見てクレジットカードや他のQRコード決済の導入も検討する。一方、商品は軽減税率の対象だが主に包装用の小袋や箱が増税になるため、10月から10円値上げする。「お客さんに分かりやすくするため10円にした。あとは自助努力で吸収したい」と話した。

 高山市岡本町の書店ブックスアイオーは、8月に飛騨信用組合(同市)が運営する電子地域通貨「さるぼぼコイン」の利用加盟店になった。従業員(37)は「導入後の利用は好調。さらに増税を契機にポイント還元目的のお客さんが増えてほしい」と期待する。

 一方、美濃市でインテリア用和紙照明を扱う「美濃あかり館 彩~いろどり~」の店舗スタッフ(34)はクレジットカード決済を導入したが、「単価が高い分、値上げ幅も大きくなる。購買意欲の低下につながらないか心配」と話した。


カテゴリ: 社会 経済