育児と仕事応援 中津川市が「テレワーク室」開設

2019年10月02日 08:47

テレワーク室で業務に取り組む女性たち=中津川市栄町、市にぎわいプラザ

テレワーク室で業務に取り組む女性たち=中津川市栄町、市にぎわいプラザ

 岐阜県中津川市は7月、情報通信技術(ICT)を活用して柔軟に働くテレワーク事業で実績のある長野県塩尻市の「塩尻市振興公社」のサポートを受け、JR中津川駅前の建物の一室に子育て中の女性を対象にしたテレワーク室を開設した。フルタイムで働くことが難しい子育て中の女性の就労支援が狙い。同公社がパソコンを使ったデータ入力などの仕事を個人事業主となる女性に提供し、育児と仕事の両立を後押しする。

 中津川市によると、昨年に市内の女性を対象に行った調査で、子育て中の女性145人のうち106人(73・1%)が働くことを希望していることが分かった。市は子育て中の女性が自分のペースで働ける環境を整えようと、テレワーク事業の導入を決めた。パソコンの購入やセキュリティー工事などに689万円を充て、市の一部部署が入る市にぎわいプラザ(同市栄町)2階の2部屋(計約60平方メートル)にテレワーク室を設置。長野県内を中心に13拠点でテレワーク事業を進める同公社と連携することになった。

 現在は幼稚園児から中学生までの子を持つ20~40代の24人が登録。子育てなど自分の都合に合わせて平日午前9時~午後5時の間に自由に出勤し、自動運転用の地図の作成や人工知能(AI)に覚えさせる学習データの作成を行う。自動運転用の地図作成業務は安全上、同室に限られるが、AI用の学習データの作成作業は自宅に持ち帰ることができる。勤務時間を調整して夫の扶養内で働くことも可能だ。

 同公社によると、パソコン操作のスキルが高い女性が多く、業務の進捗も順調な滑り出しだという。元メーカー勤務で小学1年生と幼稚園年少の子を持つ女性(32)は「子どもがまだ幼く、勤務条件も限られるため働きたくても働けなかった。自由に出勤できるので働きやすい」と話す。

 10月から本格稼働し、1日には関係者にお披露目された。市は2022年3月末まで試験運営し、今後の方針を決める。市は「さらに規模を広げることができる可能性がある分野。環境整備を進めていきたい」としている。


カテゴリ: 政治・行政 社会