いじめ対応法、校長が議論 中3転落死受け講習会

2019年10月02日 09:07

いじめの事例をもとに適切な対応を考える校長ら=岐阜市薮田南、県総合教育センター

いじめの事例をもとに適切な対応を考える校長ら=岐阜市薮田南、県総合教育センター

 岐阜市内の中学3年の男子生徒(14)がマンションから転落死し、自宅からいじめを示唆するメモが見つかった問題を受け、県教育委員会は、岐阜市薮田南の県総合教育センターで、県立高校の校長らを対象にいじめの対応法を学ぶ演習会を開いた。

 県立の高校と特別支援学校の校長や副校長、希望した私立高校長ら計約100人が出席した。

 県いじめ防止等対策審議会委員長の小森正悟弁護士がポイントを解説した。「適切に対応するにはどのような情報を得たか、裏付ける証拠があるのか、情報収集が大事だ」とした上で、いじめには組織で指針に基づく対応を国が求めていることについて「知見が集まれば公平に判断できる。教員個人の心理的、物理的な負担を減らし、隠ぺいも防げる」と理由を説明した。

 講演後には3人1グループの演習に臨んだ。ある女子生徒が「グループ内でからかわれているようだ」と他の生徒から聞いた担任が女子生徒に聞き取ると、いじめを否定したという事例で議論。「いじめを前提に行動すべき」と結論を出したグループ、「この段階ではいじめの有無を判断できない」などと意見の割れたグループもあった。

 小森弁護士は「被害者が大丈夫と答えることは多い。いじめ事案として取り上げ、心身の苦痛を感じていないか調べて判断すべきだ」と助言した。


カテゴリ: 教育