戸惑い混乱「何%」消費増税、県民の声

2019年10月02日 08:08

店内飲食と持ち帰りで税率が異なることを店頭で告知するイートインコーナー併設の店舗=1日午後、岐阜市日ノ出町、岐阜高島屋

店内飲食と持ち帰りで税率が異なることを店頭で告知するイートインコーナー併設の店舗=1日午後、岐阜市日ノ出町、岐阜高島屋

 消費税率が8%から10%に引き上げられた1日、岐阜県内の小売店でも軽減税率の適用やポイント還元制度が始まり、事業者は対応に追われる一方、消費者は「仕組みが分かりづらい」と困惑した様子だった。負担が増えたと感じて「しばらくは大きな買い物を控えようか」との声も聞かれた。

【軽減税率】◆仕組み複雑、疑問

 増税に伴って国内で初めて導入された軽減税率制度は、仕組みの複雑さに疑問を感じた消費者が少なくなかったようだ。通勤前にコンビニでおにぎりを買った揖斐郡池田町の団体職員(25)は「イートインコーナーをよく利用していたが、今日は使わず車内で食べた。店の前の駐車場で食べると軽減税率が適用されるのは不思議」と首をかしげた。大型商業施設マーサ21(岐阜市正木中)へ娘と買い物に来た女性(62)も「セルフレジに店内で食べるかどうかを聞く項目が出てきたが、ショッピングモールだとどこまでが店内なのか分からない」と戸惑っていた。

 一方、百貨店の岐阜高島屋(同市日ノ出町)地下1階でイートインコーナーを併設する飲食店では、店内飲食と持ち帰りで税率が異なる。初日は目立った混乱はなく、担当者は「昼にイートインコーナーの利用客が1人いたが、スムーズに対応できた」と胸をなで下ろした。2階の化粧品売り場では、商品に軽減税率対象のサプリメントも含まれる。対象の線引きの問い合わせも多く、担当者は「レジで税率を間違えないように注意している」と話した。

【ポイント還元】◆スマホ操作、諦め

 キャッシュレス決済によるポイント還元を受けようと、レジの機器にスマートフォンをかざす客の姿が見られたが、利用に慎重な客が目立った。ドラッグストアで買い物をした関市小瀬の無職の男性(62)は「連日の報道を見て興味を持ったけど、使いこなすには勉強が要るね」と話した。

 ベーカリーショップ・ロンドン柳ケ瀬店(岐阜市日ノ出町)では客足の伸びる週末や祝日はキャッシュレス決済の利用者も増える。スタッフの女性(50)は「レジ前のQRコードを見てその場でキャッシュレス決済に挑戦するお客さんもいるが、スマートフォンでの操作が難しく諦める人も多い。まだ不慣れな印象。制度の複雑さも相まって、消費自体が冷え込まないか心配」と案じた。

【負担の増加】◆高額商品、二の足

 増税で負担が増したと感じた人も多い。地元の商店で卵と惣菜を買った恵那市岩村町の主婦(38)は「持ち帰りで消費税率8%のままだったのでよかったが、自動車のような高額のものを買うときが怖い」と話した。スーパーで買い物した高山市赤保木町のパートの女性(32)は増税前に約8万円の自転車を買った。「節約が必要と感じる。少しの買い物でも本当に必要か考えたい」と語った。


カテゴリ: 社会