ジャンボタニシ、西南濃地域で多数発生 初の対策講習会

2019年10月03日 08:57

  • 主に水田や水路に生息し、農作物を食い荒らすスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ) 
  • スクミリンゴガイの生態と対策について話す奈良女子大の遊佐陽一教授=大垣市江崎町、県西濃総合庁舎 

 水稲など農作物を食い荒らすスクミリンゴガイ(通称ジャンボタニシ)の効果的な対策を知ってもらおうと、岐阜県農村振興課と農産園芸課は、専門家を招いた講習会を大垣市江崎町の県西濃総合庁舎で初めて開いた。農家や農林関係団体職員、自治体職員ら約130人が参加し、理解を深めた。

 スクミリンゴガイは主に水田や水路に生息する大きさ5~8センチの大型巻貝。2、3日に一度産卵し、一回の産卵で数十~数百の卵を産む。2018年の調査では、本巣市や大野町などの9市6町で発生が確認され、特に西南濃地域での発生が顕著だという。

 講習会では、奈良女子大の遊佐陽一教授が「繁殖力は高く、植物や死んだ魚などの動物も食べ、環境変化への耐性も高い」と生態を紹介。除去作業で残った個体が大きくなり多くの卵を産む、スクミリンゴガイの生態を挙げ「中途半端な除去では、次の世代に生まれる数は変わらない」と指摘した。

 効果的な対策として、転作などの田畑輪換や冬場の耕起のほか、野菜くずや雑草を投げ込んで農作物の食害を防ぐ方法などを示し、「現状を把握して、さまざまな方法を組み合わせて対応してほしい」と呼び掛けた。

 県病害虫防除所の職員による県内での発生状況の説明もあり、参加者はメモを取るなどして熱心に耳を傾けていた。


カテゴリ: くらし・文化 社会