多治見市民病院長「業務妨害だ」 再編・統合問題

2019年10月08日 08:15

記者会見で厚生労働省を非難する古川雅典市長(左)と今井裕一院長=7日午後、多治見市前畑町、多治見市民病院

記者会見で厚生労働省を非難する古川雅典市長(左)と今井裕一院長=7日午後、多治見市前畑町、多治見市民病院

 厚生労働省が先月26日、公的病院のうち再編・統合の議論が必要と判断して公表した424病院の中に、岐阜県多治見市民病院が含まれていたことを受け、病院開設者の古川雅典市長と今井裕一院長が7日、同病院で記者会見を開き、今週中にも同省に対して抗議文と公開質問状を連名で送る方針を示した。

 今井院長は「厚労省が分析したデータは直近2、3年の経営努力を無視している。多治見市民病院を対象にした根拠も不明で名誉毀損(きそん)に相当する」と非難。公表によって患者や医師を派遣する大学が廃院の不安を抱き、病院が対応を迫られるとして「業務妨害でもあり厳重に謝罪を求める」と述べた。古川市長は突然の公表に不快感をあらわにし、「9月議会で病院に投入する公費の増額を認めてもらい、さらに充実させようとしているところだ。公表は寝耳に水で極めて遺憾だ」と憤った。

 同病院は2010年4月に社会医療法人厚生会が指定管理者になり、公設民営方式がとられている。今井院長によると、16年度までは毎年2~3億円規模の赤字を計上していたが、17年度以降は年間3千万円程度の黒字に転換しているという。

 同省は17年度のデータを基に診療実績と競合病院との位置関係を分析し、病院の再編・統合の議論を促す目的で病院名を公表した。県内では同病院を含む9病院が公表された。


カテゴリ: 医療 政治・行政 社会