豚コレラ、月内にもワクチン接種

2019年10月11日 08:40

 家畜伝染病「豚(とん)コレラ」の感染が拡大している問題で、農林水産省は10日、有識者会議を開き、豚への予防的ワクチン接種を認める防疫指針の改定案が了承された。農水省は、岐阜、愛知県などのほか、新たに野生イノシシの感染が確認された群馬県を加えた10県をワクチン接種推奨地域に設定。改定指針は近く施行され、早ければ今月中にもワクチン接種が始まる。

 改定指針では、感染拡大の要因となっている野生イノシシの感染が継続的に確認され、衛生管理の徹底だけでは感染防止が困難な場合に、予防的ワクチン接種を認める規定を追加。野生イノシシから豚への感染リスクが高い地域を接種推奨地域とした上で、対象の都道府県が接種の範囲や時期、進め方などをまとめた「ワクチン接種プログラム」を作成し、知事判断で接種が可能となる。

 ワクチン接種した生きた豚などの移動は原則として域内に制限されるが、精肉や加工品の域外への流通は認める。接種推奨地域は、野生イノシシの感染が確認されている岐阜、愛知、群馬、埼玉、富山、石川、福井、長野、三重、滋賀県を設定する方針。

 食料・農業・農村施策審議会(農相の諮問機関)の家畜衛生部会が同日、改定案について答申した。改定指針には、飼養衛生管理基準の順守徹底や野生イノシシ捕獲強化、発生予防のための食品ごみ放置対策なども明記。施行後、専門家の意見を踏まえ、農水省が各県のプログラムを確認する。態勢が整った県からワクチン接種を開始する。


カテゴリ: 社会