柳ケ瀬、高島屋南地区ビル起工 マンション次々

2019年10月11日 07:41

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  • 再開発ビルの起工式典で握手を交わす田宮雅雄理事長(左から3人目)、柴橋正直市長(同4人目)ら 
  • 高島屋南地区の再開発ビルの完成予想図(高島屋南市街地再開発組合提供) 
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 柳ケ瀬活性化の起爆剤となるか―。岐阜市の中心市街地・柳ケ瀬商店街の新たなシンボルとなる高島屋南地区で計画されている再開発ビルの建設工事が10日に始まり、事業が本格化した。再開発ビルを中心に柳ケ瀬やその周辺では、完成した物件を含め4棟のマンションの建設が相次いでいる。関係者は「柳ケ瀬周辺では3、4年後に4千人の人口が増える可能性がある」と見る。商店街のにぎわいにつながる商機をチャンスに変えることができるか。まちづくりの真価が問われている。

 「再開発ビルが起爆剤となる」。柳ケ瀬の活性化を掲げ、構想から30年以上がたった再開発事業が悲願の着工を迎え、10日の起工式典で、高島屋南市街地再開発組合の田宮雅雄理事長はこう意気込んだ。柴橋正直岐阜市長や工事関係者と共に固く握手を交わした。

 ビルは、柳ケ瀬商店街の南の玄関口に位置し、35階建て・130メートルの高さを誇り、2022年度の完成を目指している。商業施設や市の施設、335戸の分譲住宅が入る高層複合ビル。住宅は大京と大和ハウス工業が共同で販売する。

 柳ケ瀬やその周辺では再開発ビルを囲むようにマンション建設が進んでいる。ビルの南西の金華橋通り沿いには、「ライオンズ岐阜マークスフォート」が今年3月に完成し、「ザ・パークハウス岐阜」が来年7月に完成予定。東の長良橋通り沿いには、ファッションビル「センサ」跡地に来年10月完成予定の「プレサンスロジェ岐阜長良橋通り」、21年3月完成予定の「バンベール岐阜ザ・タワー」と、再開発ビルの完成までに4棟のマンションが誕生し、計約340戸の住宅が供給される。

 大京の担当者は、建設が相次ぐ背景を「2027年のリニア中央新幹線開業で、東京まで移動する利便性が向上し、岐阜への期待値が高まっている」と分析。「全国で高齢運転者による重大事故が発生し、郊外の高齢者が交通利便性が良いまちなかに居住するケースが増えている」と語る。

 十六銀行法人営業部地域開発グループの担当者は「名古屋の土地が高騰し、投資コストを抑制できる岐阜に注目が集まり、再開発をきっかけにマンションが建設されている」と指摘。「柳ケ瀬周辺では3、4年後に約千戸の住宅が供給され、家族が住めば3、4千人の人口が増える可能性がある」と予想する。

 一方、人が増えて商機となる商店街の現状は「近年はイベントやリノベーションで地域を盛り上げる動きがある」と評価しつつ、「スーパーや飲食店、医療機関がまだまだ少なく、魅力的なコンテンツを創出することが重要。官民で商機を生かすまちづくりを進めるべきだ」と提言した。


カテゴリ: 政治・行政 社会