娘の肌、親の愛で守る 子ども向けボディーソープ

2019年10月28日 07:32

鈴木正良さんが開発したボディーソープ「Ichiha」=岐阜市茜部菱野、美容院BLOW-UP

鈴木正良さんが開発したボディーソープ「Ichiha」=岐阜市茜部菱野、美容院BLOW-UP

 岐阜市で美容院を経営する鈴木正良さん(40)=各務原市=が、肌トラブルの起きにくい子ども向け弱酸性ボディーソープを開発し、今月発売した。難病治療により肌荒れしやすい長女のために、クラウドファンディングで資金を募り、肌に優しい成分を配合して商品化にこぎ着けた。売り上げの一部は、小児がん支援団体に寄付する。「肌が弱いなど、同じような悩みを抱える人に使ってほしい」と呼び掛ける。

難病治療で肌トラブル

 鈴木さんの長女いち葉ちゃん(3)は、先天性赤芽球癆(せきがきゅうろう)という血液の病気で、名古屋市内の病院に入院している。病棟から出る機会が少なく、大半は病室で過ごす。治療で複数の薬を使う影響で、肌の発疹や乾燥などのトラブルが起きやすいという。

 娘にも使いやすい手頃なボディーソープがなかったため、自ら開発を決意。こだわったのは、洗浄力と保湿力だった。「肌に優しいだけではきれいに洗えない。両立が難しかった」。

 クラウドファンディングで150万円の資金を集め、皮膚科の医師や化粧品会社の社長のアドバイスを受けながら配合を研究。娘の入院先で知り合った闘病中の子どもにも協力してもらいながら試行錯誤を繰り返し、約1年半かけて完成させた。

 容器のデザインは、付きっきりで看病する妻理早(りさ)さん(32)が手掛け、商品名には娘の名前から「Ichiha」と付けた。製造は東京の化粧品会社に委託。ウェブ上で購入できるよう、専用ホームページも立ち上げた。

病気と闘う親子のために

 娘の病棟には、小児がんなどで闘病中の子どもがいるため、収益の一部は名古屋小児がん基金に寄付し、薬の購入費支援などに充てる。鈴木さんは「病気の子どもを持つ親になって初めて苦労が分かった。病気と闘う子どもやその親に少しでも役に立てたら」と話している。

 ボディーソープは500ミリリットルで2200円(税別)。鈴木さんの経営する美容院「BLOW―UP」のほか、「Ichiha」の公式サイトで販売している。


カテゴリ: 医療 経済

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