岐阜城天守、存在証明へ発掘調査

2019年11月01日 08:11

二ノ門周辺で始まった発掘調査の現場=岐阜市、金華山

二ノ門周辺で始まった発掘調査の現場=岐阜市、金華山

 岐阜市教育委員会は31日、市内の金華山で、岐阜城の天守の石垣や瓦などを確認する山上部と中腹部の発掘調査を始めた。天守の存在を突き止め、戦国武将織田信長との関係を解き明かすのが狙い。天守の存在は文献や伝承で触れられているのみで詳細は不明なため、初めて調査する。市教委は「物的な証拠が見つかれば、天守が実際にあったことを証明できる」と期待する。調査は来年1月中旬まで行い、一部現場は一般の見学もできるようにする。

 市教委は昨年から本格的な調査に入り、今回は4カ所を調べる。調査範囲は昨年の約10倍の約1560平方メートルに広げた。調査は作業員8人程度で行い、山上部の二ノ門周辺から順次進める。

 山上部では、現在の岐阜城の西側を調べ、天守の石垣や瓦などの有無を確認する。天守は信長の時代に造られた可能性があるが、これまで関ケ原合戦時の記録などでしか存在が明記されていない。石垣などが見つかれば、実在が明らかになり、築かれた年代も分かる可能性がある。このほか、二ノ門周辺や岐阜城資料館の南側で、石垣の有無や構造などを調査し信長の時代に造られたかを確認する。すでに石垣などが発見された中腹部では、石垣のある平たん地の構造も調べる。

 市教委は、調査の様子を発信するツイッターを開設するほか、二ノ門と天守の調査を見学できるようにする。

 初日のこの日は、作業員がのぼりを設置し現場の落ち葉などを取り除いた。


カテゴリ: 政治・行政 社会