首里城再建へ岐阜女子大生発起 沖縄出身の44人

2019年11月08日 07:52

エイサーの練習に励む沖縄県人会の学生たち=岐阜市太郎丸、岐阜女子大

エイサーの練習に励む沖縄県人会の学生たち=岐阜市太郎丸、岐阜女子大

 古里・沖縄の"宝"をよみがえらせる一助に―。火災で焼失した那覇市の首里城再建を支援しようと、岐阜女子大(岐阜市太郎丸)に通う沖縄県出身の学生たちが動き出した。9、10日に同大で開かれる大学祭「さぎ草祭」で沖縄民踊の「エイサー」を披露するのに合わせて募金を呼び掛け、模擬店の売り上げと共に那覇市へ寄付する。

 メンバーは同大沖縄県人会の1、2年生44人。会長で沖縄市出身の2年中松メグさん(20)が「遠い場所にいる自分たちも何かできないか」と発案し、他の会員全員が賛同した。那覇市への寄付は両日設ける沖縄そばの模擬店の売り上げを充てるほか、同祭会場に複数の募金箱を設置して集めることにした。恒例のエイサーに合わせ、来場者や関係者に広く協力を求める。

 会員には那覇市出身の学生も少なくない。自宅が首里城のすぐそばにある2年本部(もとぶ)瑠菜さん(20)は10月31日午前4時ごろ、母親からのメッセージで火災を知った。添付写真は、真夜中でいつもは真っ黒なはずの空が赤く染まっており「言葉が出なかった」。7日で1週間がたったが「心のよりどころであり、なくなったことがいまだに信じられない」とショックを語る。

 県人会の担当教諭で読谷村出身の長浜小春助手(25)は6歳の頃から三線(さんしん)を習っており、首里城はいつか演奏をしたい憧れの舞台だったという。「県人にとって首里城はアイデンティティーの一部。伝統文化を引き継ぐ場としても再建してほしい」と切実に願う。

 エイサーは9日午後1時55分からと、10日午前11時55分からの2回、ステージで実施。出演前に構内を練り歩きながら踊る「道(みち)ジュネー」も初めて行う。大太鼓、水牛皮の手持ち太鼓「パーランクー」、場を進行する盛り上げ役「チョンダラー」、手踊り隊に分かれて毎日放課後に熱のこもった練習を繰り広げており、中松さんは「遠く離れた場所でも県人が頑張っていることを伝えたい。首里城まで届くようエイサーの声と音を精いっぱい響かせたい」と意気込んだ。


カテゴリ: 社会