新酒告げる杉玉青々 下呂市の天領酒造でつり下げ

2019年11月16日 08:27

杉玉を上げ新酒で乾杯する関係者ら=下呂市萩原町萩原、天領酒造

杉玉を上げ新酒で乾杯する関係者ら=下呂市萩原町萩原、天領酒造

 岐阜県下呂市萩原町萩原の天領酒造で15日、新酒の完成を告げる杉玉上げが行われ、令和になって初めての新酒を、関係者や買い物客らが祝った。

 同社では、江戸時代に行われていた杉玉上げを約40年前に復活させ、地域の風物詩となっている。直径約80センチ、重さ約70キロの杉玉は、同町奥田洞の熊崎正敏さん(69)が今年も作った。杉玉は玄関の軒下につり下げられた。

 上野田隆平社長(65)が「今年もいい酒ができた」とあいさつし、社員や買い物客らと新酒で乾杯した。今年は気温が高く、発酵が進みすぎることから、タンクを水で冷やすなどして調節したという。最近の流行に合わせ、香りよくフルーティーな味わいになった。

 同社は来年の創業340年に向け本店の改装を進めており、訪れた人たちは、かつて酒造りに使った木製の「酒船」を使ったカウンターなどが置かれ、広くなった店内で、初搾りの酒を次々と買い求めた。


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