ワクチン接種豚の県内出荷始まる

2019年11月16日 08:38

 豚(とん)コレラ(CSF)の拡大に伴って予防的ワクチンを接種した豚の出荷が15日、岐阜県など6県で可能となり、岐阜県では6農場が出荷した。県内の養豚農家からは「待ちに待った出荷だ」と安堵の声が聞かれた。

 県内では10月25、26日に民間の17農場などの豚約4万頭への初回接種を行った。国の防疫指針では、接種後20日間は出荷を控えることになっており、25日から接種を始めた6県の農場で15日から順次出荷が可能となった。ワクチン接種以降、岐阜県内の農場で豚コレラの発生は報告されていない。ワクチンを接種した豚の肉や加工品を食べても人体への影響はない。

 県によると、と畜場に出荷された豚は獣医師らが確認し、問題がないことを確認した。

 県養豚協会の吉野毅会長は「ワクチンは過去(1969~2006年)にも接種しており、豚肉には何の問題もない。感染が起きた農家も再開に向かっているため、消費者に正しく伝わることが大事」と養豚業界が活気を取り戻すことに期待を寄せた。

 出荷を受けて県は、販売促進キャンペーンを打つなど風評被害対策に力を入れる。県の担当者は「経営再開を目指す農家の意欲を高めることにもつながるので、県産豚肉のPRに力を入れたい」と話した。


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