ノーベル化学賞・吉野さん「好奇心大切に」 岐阜市で研究解説

2019年11月17日 09:04

出展者との交流会で子どもらに囲まれ笑顔を見せる吉野彰さん(前列中央)=16日午後4時10分、岐阜市金町、市文化センター

出展者との交流会で子どもらに囲まれ笑顔を見せる吉野彰さん(前列中央)=16日午後4時10分、岐阜市金町、市文化センター

 ノーベル化学賞に決まった旭化成の吉野彰名誉フェローが16日、岐阜市金町の市文化センターで講演会や交流会に臨んだ。吉野さんは小中学生らに向けて「好奇心を持って調べていくと、得意なことができ、将来の夢につながる。私もそうだった。好奇心を大事に持ち続けて」と言葉を贈った。

 講演で、吉野さんはリチウムイオン電池の開発の経緯や実験の様子を動画を交えて分かりやすく解説し、同電池を「地球環境問題に答えを出す有力な武器」と表現。人工知能(AI)やモノのインターネット(IoT)と共に「第4次産業革命」をもたらすとし、「今直面する環境問題は近く解決し、想像もできない世界が必ず実現する。その一端が見えてくるのは2025年ごろ」と示した。

 小中学生に向けては「社会人になる頃、世の中は一変している。世界の流れを読み、未来に向かって進んでほしい」と激励した。

 講演は市科学館(同市本荘)が催す「ぎふサイエンスフェスティバル」の一環。定員の5倍の応募があり、抽選により約500人が聴講した。

 フェスティバルで科学実験のブースなどを出展した市民らとの交流会もあり、子どもたちが「研究で大切なことは」などと吉野さんに率直な質問をぶつけ、終了後には一緒に記念撮影した。

 講演を聞いた三里小5年生(11)は「将来にとって、ためになる話が聞けた。理科は前から好きだけど、これからもっと楽しく勉強できる」と笑顔で話した。


カテゴリ: くらし・文化