帝王切開、情報少なく不安のまま手術 周囲は術後の理解を

2019年11月25日 08:27

「術後に心の痛みを言えずにいる母親は多い」と語る細田恭子さん=羽島郡岐南町八剣北、グッドホーム岐阜

「術後に心の痛みを言えずにいる母親は多い」と語る細田恭子さん=羽島郡岐南町八剣北、グッドホーム岐阜

 帝王切開を経験した母親の悩みを聞くカウンセラーとして活動する細田恭子さん(54)=さいたま市=による講演会「帝王切開のおはなし」が、岐阜県羽島郡岐南町八剣北のグッドホーム岐阜で開かれた。事前の情報が少なく悩みを相談できる場所がないことから「術後に心の痛みを言えずにいる母親は多い」と話した。

 細田さんは、自身の流産や3回の帝王切開の経験から帝王切開の情報を集めたウェブサイト「くもといっしょに」を開設。各地で講座や母親らと出産を振り返る会を開いている。

 講演会には、母親や医療関係者ら16人が来場。細田さんは、産前の母親学級などで帝王切開について得られる情報が少なく、母親が不安を抱えたまま手術を受ける現状や、産後には家族らから「ちゃんと産んでない」「麻酔が効いて楽で良かった」「産道を通らないと我慢強い子にならない」などと言われた事例を紹介。母親の周囲の人には「決して簡単な手術ではないと知ってほしい」とし、母親には「子どもの命を守り、自分も生きるためにおなかを切ることを選んだと思って。産み方は2通りしかない。大切なのはどう育むか」と呼び掛けた。


カテゴリ: くらし・文化 医療