大河ドラマ館開館日不透明に 「麒麟がくる」初回延期

2019年11月27日 07:55

大河ドラマ館の開設をPRするのぼり=26日午後、可児市役所

大河ドラマ館の開設をPRするのぼり=26日午後、可児市役所

 NHK大河ドラマ「麒麟がくる」の初回放送日が1月5日から19日へと延期されることが発表された26日、県内の自治体などでは戸惑いの声が広がった。初回放送に合わせて計画していたパブリックビューイング(PV)の開催や大河ドラマ館の開館日の見直しを迫られるなど、影響が広がっている。

 岐阜市と可児市では初回放送に合わせて出演俳優をゲストに迎えたPVを計画していたが、5日の開催は取りやめた。延期か中止かは今後決める。岐阜市は対応が決まれば約1700通届いたPVの応募者に連絡する。市担当者は「忙しくなりそうだ」と肩を落とす。

 1月11日に大河ドラマ館が岐阜、可児、恵那の3市で一斉にオープン予定だったが、開館日が延期される可能性が出てきた。「観光の閑散期のてこ入れとして期待していたので残念」と恵那市の担当者。可児市の担当者は「市だけでは開館日を決められない。(NHKや県などの)判断を待つしかない」と気をもむ。

 山県市商工会の会員企業2社はドラマにあやかり、明智光秀の家紋をイメージしたマシュマロなどを5日から販売する予定だった。市商工会の宇野睦会長(56)は「計画が狂ってしまった」と頭を抱える。大垣市上石津町にあったとされ、光秀の生誕地と伝わる多羅城のPRに取り組む多良歴史同好会の鈴木利通代表(79)は「延期は仕方ない。多くの人に訪れてもらえるように準備を進めたい」と話した。

◆「作品注目うれしい」 あなトク取材班県民アンケート

 「麒麟がくる」の放送延期が決まった26日、「岐阜新聞 あなた発!トクダネ取材班」は、LINE(ライン)で友だち登録をしている読者にアンケートを行った。延期のショックよりも放送日が決まったことへの安堵(あんど)の声が多く集まり、「岐阜を盛り上げる起爆剤に」と、改めて期待の声が寄せられた。

 長良川鵜飼観覧船の船頭を務める岐阜市の寺町吉政さん(60)は「無事に放送となってほっとしている」と書き込み「来年も岐阜のまちを盛り上げるために頑張りたい」と意気込んだ。同市の高校2年生髙橋賢太朗さん(16)は「短期間でのさまざまな対応は大変だろうし、作品が注目されること自体はうれしい。代役の女優川口春奈さんの演技も楽しみ」と期待した。

 一方、大垣市の会社員山口祐介さん(40)は「代役や編集の話題が先行してしまい、ドラマ本来の楽しみが損なわれたような気がする」と、出演予定だった女優沢尻エリカ容疑者逮捕の余波を懸念した。恵那市の会社員森本浩史さん(53)は「2週間も延期して撮り直すのはどうか。収録済みのものを放送しても問題がなかったのでは」と意見を寄せた。


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