「佐鳴予備校」などの学習塾を展開するさなる(東京都新宿区)が来年2月末、岐阜県内にある佐鳴予備校7校を全て閉鎖し、県内から撤退することが27日、分かった。競争の激化や少子化に伴う生徒数の減少などを受け、経営資源を再編する狙い。現在通っている生徒は、希望に応じて「リード進学塾」などを展開するプロジェクトリーズ(多治見市音羽町)の学習塾に移ることができる。
閉鎖するのは岐阜市5校、大垣市1校、瑞穂市1校の7校。生徒数は非公表。社員約20人は他校へ再配置する。
佐鳴予備校は主に静岡県、愛知県、岐阜県に展開。岐阜県には1996年に進出し、一時は多治見市や可児市にも進出したが撤退。地元学習塾などとの競合の中、県内で支持を広げきれなかった。
すでに新規の入塾受け付けは停止し、生徒や保護者にも説明。担当者は「長年やってきたが、支持を定着させられず撤退となった。子どもたちや保護者に申し訳ないが、最後までしっかりサポートしていく」と話している。
さなるグループは現在、全国12都県や海外に学習塾や拠点を展開。これまで25万人以上の生徒を送り出した実績を持つ。