第三者委「いじめ激化、追い込まれた」 岐阜市・中3転落死

2019年12月06日 08:04

岐阜市教育委員会いじめ問題対策委員会の会合後、報道陣の取材に応じる橋本治委員長=5日午後4時16分、同市役所

岐阜市教育委員会いじめ問題対策委員会の会合後、報道陣の取材に応じる橋本治委員長=5日午後4時16分、同市役所

 岐阜市立中学校3年の男子生徒(14)がマンションから転落死し、自宅からいじめを示唆するメモが見つかった問題で、第三者組織の市教育委員会いじめ問題対策委員会は5日、男子生徒が転落死した前日の今年7月2日に、校内のトイレで同級生から土下座をさせられていたいじめ行為があったと認定した。追加して行った生徒の聞き取り調査で、目撃者がいた。今月19日に報告書をまとめ、月内にも市教育委員会に答申する。

 第三者委はこれまで、全生徒に実施したアンケートでいじめを見聞きしたとみられる89人のうち、53人の生徒に聞き取り調査を実施し、男子生徒へのいじめ行為が約30件あったと認定している。

 調査では、トイレでの土下座を伝聞で知っていた生徒はいたが、直接見た生徒がいなかった。だが、11月22日の前回の第三者委の会合後、同級生の男子4人から追加の聞き取り調査を行い、複数の目撃情報が寄せられ、いじめと認定した。

 第三者委によると、トイレでの土下座は、7月2日午前中の休み時間に行われた1回。亡くなった生徒は頭が和式便器に突っ込むような形で土下座させられていたという。男子生徒3人程度が関わっていたとみられる。

 第三者委は転落死が自殺だったとの見解を示している。橋本治委員長は、亡くなる前日に行われた土下座について、「いじめがだんだんエスカレートし、最後に(転落死へと)追い込まれた」と述べた。さらに「ここまで厳しいいじめが出てきたので、いじめが主要因というのは外せない」と、いじめが転落死の大きな要因だったと強調。教員の連携不足がいじめを発見できず、激化させたことにも触れた。


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