活動10年「高校生のパン」 25万個販売のヒット商品も

2019年12月10日 08:19

開発したパンを食べる小学生たちに感想を聞く大垣養老高校の生徒=2015年1月、揖斐郡池田町

開発したパンを食べる小学生たちに感想を聞く大垣養老高校の生徒=2015年1月、揖斐郡池田町

 大垣養老高校(養老郡養老町祖父江)の食品科学科の生徒でつくる模擬企業「Bicom(バイコム)」とコンビニ大手ローソンによる商品の共同開発の取り組みが10年目を迎えた。今年は11月下旬から菓子パン「もちっとショコラ」を中部7県のローソンの店舗で販売しており、県内産の食材を生かした"高校生ブランドのパン"が根付きつつある。

 バイコムは、同科3年生の微生物利用班の課題研究として2010年にスタート。地域の特産物を活用したパンの商品開発に取り組み、地産地消など「地域密着」を重視するローソンとのコラボレーションが始まった。

 県産米「ハツシモ」の米粉と「飛騨高原牛乳」のホイップクリームを使ったパンを皮切りに、揖斐茶や南濃みかんなどいずれも県産品を使ってこれまでに14品のパンを開発し販売してきた。このうち、17年に開発した、米粉のメロンパンの中にホイップクリームと細かく砕いたクッキーを入れた「ザクザクメロネ」は25万個を販売する"ヒット商品"となった。

 バイコムのOGで同科の実習助手を務める大庭亜美さん(26)は「生徒がアイデアを形にしていく中で、本当に売れるパンを作ろうという姿勢に変わってきた」と話す。ザクザクメロネは、パンの味や外見はもちろん、ターゲットを絞り、パッケージデザインの重要性やコストも考えて取り組んだ成果という。

 第14弾となる今回の「もちっとショコラ」は、米粉の生地の中に、和菓子で使う求肥(ぎゅうひ)もちとホイップクリームを入れるなど今年の生徒6人のアイデアが詰まった一品。7回の試作を重ねて完成したパンは、ローソンでの発売に先立ち、大垣養老高の学校祭で販売し、用意した5500個が1時間半ほどで完売した。ローソンでは10万個を販売予定で、同社中部商品部の姫野淳部長(43)は「若い感性が詰まった商品。今後も企業として生徒たちの取り組みを応援していきたい」と話している。


カテゴリ: 教育