女子硬式野球部初のプロ入り 東坊城(岐阜第一高)「夢与える」

2019年12月11日 11:16

岐阜第一高初の女子プロ野球選手になった東坊城夢来=同高

岐阜第一高初の女子プロ野球選手になった東坊城夢来=同高

 「将来の夢は女子プロ野球選手になることです」。6年前、小学6年生の少女が卒業式で堂々と語った夢は今、現実となり、新たに飛び込む世界に目を輝かせている。9月の最終入団テストに合格し、2016年に創部された岐阜第一高女子硬式野球部初のプロ選手となったのが、左腕・東坊城夢来。野球を始めた小学2年生から抱き続けてきた夢をかなえ「次は自分が夢を与えられる選手になりたい」と決意を語る。

 横浜市出身の東坊城は3歳上の兄の影響で野球を始め、中学時代は女子硬式野球クラブ「オール京急」に所属。小学生時代は女子部員1人で競い合える仲間がいなかったというが「女子だけのチームに入り、うまい人はこんなにもたくさんいるんだと気付かされた」と中学時代は周りの選手に負けないよう、投手としての生命線、制球力を磨き続けた。

 「高校からプロにいくという目標のためには一番の近道だと思った」と選んだ進学先が、元女子プロ野球選手でもある小久保志乃監督が指揮を執る岐阜第一。高校では、関東選抜に選ばれた中学3年時に香港で行われた国際大会で優勝した実績通り、1年春からエースとして活躍。

 それだけでなく、小久保監督が「負けず嫌いで、こつこつ考えながらやることができる」と目を細めるように、人一倍の努力家で自らの打たせて取る投球スタイルを磨き続け、高校では新たにチェンジアップという決め球も取得した。「忘れられない試合となった」と、今夏の全国選手権では1回戦で佐伯(広島)に9-1で同高大会初勝利。2回戦で敗れたが「岐阜第一を選んでよかった。悔いなく卒業できる」と満面の笑みを浮かべる。

 女子プロ野球界は今季、36人もの選手が引退し、来期以降、大幅にリーグが再編されることとなるが小久保監督は「チャンスだと思い、1年目から活躍してほしい」とエールを送る。

 理想は「スピードも変化球の精度も全て一級品の投手」と東坊城。「いつかは日本を代表するピッチャーになりたい」。新たな夢に向かい、大きな一歩を踏み出した。


カテゴリ: スポーツ

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