映画「カメジロー不屈の生涯」の佐古監督 「沖縄戦後史、見え方変わる」

2019年12月16日 08:31

「人間、瀬長亀次郎を描きたかった」と語る佐古忠彦監督=岐阜市日ノ出町、シネックス

「人間、瀬長亀次郎を描きたかった」と語る佐古忠彦監督=岐阜市日ノ出町、シネックス

 戦後沖縄の本土復帰運動に奔走し、国会議員や那覇市長を務めた政治家、故瀬長亀治郎さんの半生をたどるドキュメンタリー映画の第2弾「米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯」の佐古忠彦監督が15日、岐阜市日ノ出町のシネックスでトークショーに臨んだ。上映後に登壇した佐古さんは「カメジローを通して見ることで沖縄の戦後史の見え方が変わってくる」と映画の意義を語った。

 2年前に公開された前作に続き、米国の占領下で不条理と闘う沖縄の姿を瀬長さんの言葉でたどる。佐藤栄作首相との12分間の国会論戦も見どころで「考えが違う相手を認めて論じ合う姿は、今では新鮮に見える」と佐古さん。

 政治家だけでなく、父親や夫としての表情、不屈の精神を支えた家族の日常にも光を当てており「人を大切にしたから民意を代弁できた」とみる。

 さらに米軍基地問題にも触れ「少数意見の上にあぐらをかく民主主義でいいのか。いま民主主義の質が問われている」と問い掛けた。

 イベントは岐阜新聞社とシネックスの共同企画「岐阜新聞映画部」(キリンビール、大和証券協賛)の第32回CINEX映画塾として開催。作品は20日まで同館で上映する。


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