みそ造り、リピーター続々 「健康と美容」関心集める

2020年01月08日 09:21

  • みそ玉をたるに投げ入れるみそ造りツアーの参加者=昨年2月、高山市高根町上ケ洞、塩沢温泉七峰館 
  • 出来上がった2年みそ 

 日本の伝統的な発酵食品「みそ」を手造りする試みが、健康と美容面で関心を集めている。雑菌の繁殖が抑えられる冬は、みそを仕込みむのに絶好の時期。乗鞍岳と御嶽山に囲まれた岐阜県高山市高根町の温泉宿「塩沢温泉七峰館」は、寒仕込みの本格的なみそ造り体験ツアー(1泊2日)を2016年から開催し、今年も2月から3月まで実施する。

 発酵とは、微生物が酵素で有機物を分解、変化させる現象。日本の代表的な発酵菌「こうじ菌」はみそや酒に利用され、和食に不可欠なうま味や香りを生む。

 みその原料の大豆は腸内の善玉菌を増やすオリゴ糖が豊富に含まれる。発酵の過程でできるさまざまな栄養成分も加わり、がんや糖尿病、高血圧、脳疾患、肥満などの生活習慣病のリスクを下げ、老化防止に効果があるといわれている。

 ツアーでは、できるだけ飛騨産で新鮮な材料にこだわる。1日目は水に3日間浸した大豆2キロを水煮してひたすらあくを取る。2日目は水煮大豆に米こうじを混ぜてミキサーでつぶし、たるに仕込む。みそだるは同館で預かり、夏場は冷涼な標高1672メートルの野麦峠に運び上げて熟成させる。2年がたつと7・5キロの無添加で減塩の黄金色の米みそに仕上がる。

 都市部でみそを手造りしても、室内で熱中症になるほど夏場の室温が高く、みそだるを置く冷涼な場所も確保しずらい。秋から春までみそだるを保管する七峰館は標高千メートルにあり、ゆっくり時間をかけて発酵させる条件は万全。天然温泉に入浴できるほか、夜は高地ならではの満天の星空観賞を楽しむおもてなしもあり、「心と体をリフレッシュしながらみそ造りもできる」と、毎年仕込むリピーターも増えている。

 ツアーは定員8人。要予約。5人未満は2月15日~3月15日の土日に限られ、5人以上は平日も受け付ける。材料費込み、1泊2食で土日は1人1万8100円から。平日は1万7千円から。5人以上でJR高山駅までの送迎がある。

 問い合わせは七峰館、電話0577(59)2326。


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