児童大幅減で4小学校統合へ「多くの仲間と学ぶ環境を」

2020年01月12日 07:55

統合後の校舎は金山小学校を使う=下呂市金山町金山

統合後の校舎は金山小学校を使う=下呂市金山町金山

 岐阜県下呂市は金山地域の4小学校を2021年4月に統合する方針を決めた。児童数が減る中、子供の学ぶ環境を整えたいという保護者や地域からの早期統合の要望に応えた形で、新年から統合に向けた準備作業が本格化する。

 統合の対象となったのは、金山(同市金山町金山)、下原(同町下原町)、菅田(同町菅田桐洞)、東第一(同町祖師野)の4小学校。統合後の校舎は現金山小を使う。

 統合に向けては、昨年7月に各小PTAやこども園保護者会長らの連名で、早期統合を望む要望書が市に出された。過去3年のアンケート結果で統合を望む意見が大半だったことを踏まえたものだ。同10、11月に各校区で行った説明会でも反対はなく、同12月には同地域自治連合会からも早期統合を望む嘆願書が出され、同市が方針を示した。

 同地域では、以前も行政側からの提案で4小学校の統合が検討されたが、住民アンケートで一部小学校の保護者からの反対が賛成を上回り、11年4月に見送りとなった経緯がある。今回、保護者や地域から早期統合の要望が浮かんだ背景には、子供の数の大幅な減少がある。

 市がまとめた25年までの同地域の児童数の推移では、2019年5月1日の児童数は257人だが、25年には187人に減る見込み。さらに、20年には下原小で初めて複式学級が発生するほか、菅田小では24年と25年、東第一小では22年と25年に、全学年が複式学級になる見込みだ。

 また同地域は、こども園と中学校が一つで、小学校だけが四つに分かれている。これが一つにまとまることになる。

 統合方針を発表した会見で、細田芳充市教育長は「今よりも多くの仲間と楽しく学び、児童が健やかに育つことを一番に考える」と話した。各小学校には、これまで地域と培ってきた歴史や伝統がある。これらを引き継ぎ、新しい小学校の教育活動に組み入れていく考えを示した。

 来月には教職員と保護者、地域による統合準備委員会が設けられ、新しい学校の名前や校章、校歌の選定や、教育目標の策定といった課題について決めていく。子供たちの心情に寄り添いながら、最大限の努力をして新しい小学校の形を作るとしている。


カテゴリ: 政治・行政 教育