映画「ひとよ」制作裏話 白石監督がトーク

2020年01月15日 08:12

映画制作の裏話を語る白石和彌監督(右)=岐阜市日ノ出町、シネックス

映画制作の裏話を語る白石和彌監督(右)=岐阜市日ノ出町、シネックス

 一晩のある事件で人生が一変した家族の葛藤を描いた映画「ひとよ」の上映会と監督の白石和彌(かずや)さんによるトークショーが、岐阜市日ノ出町のシネックスで行われ、上映後に白石監督が、作品に込めた思いや制作の裏話を語った。

 劇団KAKUTAを主宰する桑原裕子さんの戯曲が原作。夫の暴力から子どもたちを守ろうと、夫を殺した妻を中心に描かれ、妻は15年後に3人の子どもと再会するが、子どもたちの母親に対するさまざまな思いが浮き彫りになっていく。主演は俳優の佐藤健さんで、次男役を務めた。

 白石監督は「戯曲は母親が主役に近いが、映画では3人の子どもにもフューチャーした」と戯曲と映画の違いに触れた。配役については「田中裕子さんに出演してほしくて、1年以上待って受けてもらえた」と明かし、「妹役の松岡茉優さんは台本にないせりふや仕草(しぐさ)で家族の間を埋めてくれた。感性豊かな俳優」などきょうだい役3人の俳優とのエピソードにも触れた。

 クライマックスの演出については「撮影するまでに俳優との関係を築くことが大切で、今回も『こうしたい』と伝えたら、俳優が意図をくんで演出を始めてくれて、自然な流れでできた」と振り返った。

 イベントは岐阜新聞社とシネックスの共同企画「岐阜新聞映画部」(キリンビール、大和証券協賛)の「第36回CINEX映画塾」として開催。作品は17日まで同館で上映する。


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