共通テスト全容不明 受験生、不安と困惑

2020年01月20日 08:21

大学入試センター試験初日、試験開始を待つ受験生たち=18日午前9時11分、岐阜市柳戸、岐阜大

大学入試センター試験初日、試験開始を待つ受験生たち=18日午前9時11分、岐阜市柳戸、岐阜大

 大学入試センター試験は今回が最後で、来年からは大学入学共通テストとなる。難易度が上がるという予想もあり、今年の受験生の間には浪人を避けたいと手堅く合格を狙う「安全志向」もうかがえる。センター試験が終わった19日、県内の会場でも「今年確実に決めたい」という声が聞かれた。共通テストの実施内容が確定していない教科もあるため「どう変わるのか分からない」と困惑も広がる。

 共通テストの実施は従来よりも思考力、判断力、表現力を問うのが狙い。英語の民間試験採用、数学、国語の記述式の導入が目玉だったが、いずれも見送られた。ただ、英語でセンター試験よりもリスニングを重視した配点とするなど、内容や形式が変わる部分もある。

 「これまでと比べて私立大を複数校受ける生徒が多い」と話すのは岐阜北高校の進路指導担当の教員。例年は国公立に絞る生徒が多い理系でも、今年は私大を受験する傾向が見られるという。

 岐阜大会場でセンター試験に臨んだ長良高校の生徒(18)は「問題の傾向が変わると、対応するのは難しい。浪人はできない」と話した。

 一方、美術系の大学を志望する加納高校の生徒(18)はセンター試験を受験後「第一志望の大学に行きたいので、試験が変わることはあまり気にしない」と語った。

 共通テストは出題内容や配点など全容がまだ見えないため、県内の高校も対応に気をもむ。複数の学校の進路指導担当教諭は「対策が必要だが、それもできない」と口をそろえた。大手予備校の河合塾の担当者は「しわ寄せを受けるのは生徒。早急に詳細を示すべきだ」と指摘する。

 共通テストを実施する大学入試センターは、来年の実施方針を今月中に示すとしている。


カテゴリ: 教育 社会