雪不足でも「かまくらまつり」決断 温かいもてなし不変

2020年01月24日 08:21

雪の山を作る組合員=高山市奥飛騨温泉郷中尾、中尾白山神社

雪の山を作る組合員=高山市奥飛騨温泉郷中尾、中尾白山神社

 「いつもとは、ちょっと違うかまくらまつりです」―。岐阜県高山市奥飛騨温泉郷中尾の冬の恒例イベント「中尾かまくらまつり」が、今年も2月1日に開幕する。記録的な暖冬で雪が不足したため、規模は例年よりも縮小。主催の中尾観光組合では話し合いを重ねる中で「中止」の意見も出たが、「まつりを楽しみにしている人たちのため、できる限りのことをしよう」と開催を決断した。

 中尾地区は北アルプスの玄関口、標高約1100メートルに位置する。県内唯一のかまくらまつりで、今年が24回目。これまで中止は一度もない。中尾で20年ほど旅館を営む箕浦章浩組合長(49)は「想像をはるかに超えた雪不足」といい、組合員たちと年末年始に意見を出し合い「いつもと違うかたち」での実施を決めた。

 かまくらは例年、4~5メートルの高さがあるが、今年はかなり小さくなる見通し。暖冬が続けば、安全に配慮して中に入ることも禁止する。開催場所は中尾イベント広場から、周囲の樹木で日陰ができる中尾白山神社に変更した。神社近くにほこらが点在するため「ほこら巡り」を初めて企画している。

 23日は組合員約20人が、鍋平(同温泉郷神坂)から軽トラックで雪を神社に運び、かまくらの山を作った。箕浦組合長は「雪は少ないが、心を込めた素朴なおもてなしはいつも通り」と話す。

 まつりは14日までの毎日、午後8時~同9時30分。獅子舞が1、2、8、9、10、14日に、餅つきは3~7日と11~13日に行われる。


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