多治見市役所移転、住民に説明「老朽化や耐震性理由」

2020年01月27日 09:05

本庁舎の移転方針を説明する多治見市の担当者=同市十九田町、バロー文化ホール

本庁舎の移転方針を説明する多治見市の担当者=同市十九田町、バロー文化ホール

 岐阜県多治見市は、市役所本庁舎を日ノ出町の現在地から音羽町の市駅北庁舎隣接地に移転する方針に関する住民説明会を開いた。担当者は本庁舎の老朽化や耐震性能の低さを建て替えの理由に挙げ、3月の市議会定例会に関連条例の改正案を提出する方針を説明した。

 本庁舎は1974年に建築。雨漏りや天井が落ちるといった老朽化に加え、耐震性能は補強工事後も災害応急対応施設や避難施設の基準を満たしていない。市は2011年から新庁舎建設の議論を始め、昨年12月に駅北庁舎隣接地を最終候補地に選定した。

 候補地はJR多治見駅から徒歩2分の距離で面積は約2370平方メートル。250台分の立体駐車場を含めた建設費の総額は約52億円と見込み、財源は20億円の基金や市債を充てる。駅の南北自由通路と新庁舎、駅北庁舎を渡り通路でつなぐ計画がある。

 住民説明会は2日間開かれ、約130人が出席。市民からは「渋滞する駅周辺の交通事情はどう考えているのか」「移転後の日ノ出町の跡地利用は決まっているのか」といった質問が相次いだ。担当者は「庁舎の位置にかかわらず渋滞は問題と認識している」「新庁舎の運用は最短で2024年度から。日ノ出町の跡地利用は時間をかけて議論したい」と答えた。

 市は市議会定例会で「市役所の位置を定める条例」の改正案を提出する。可決には出席議員の3分の2以上の賛成が必要になる。


カテゴリ: 政治・行政