県内病院は態勢強化 新型肺炎、防護服で訓練も

2020年01月31日 08:00

患者の来院に備えた訓練で、防護服を着る病院職員ら=30日午後4時15分、大垣市南頬町、市民病院

患者の来院に備えた訓練で、防護服を着る病院職員ら=30日午後4時15分、大垣市南頬町、市民病院

 新型コロナウイルスの感染事例が国内で相次いでいることを受けて、岐阜県内の医療機関は、疑いのある患者の受診に備え、受け入れ態勢を整えている。県医師会では「心配な場合でも直接受診せず、かかりつけ医にまずは電話で相談してほしい。発熱やせきなどの症状がある人は必ずマスクの着用を」と感染拡大防止への協力も呼び掛ける。

 感染症指定医療機関である大垣市民病院(同市南頬町)は30日、防護服の着脱訓練を行い、医師や看護師らが手順を確認した。感染管理認定看護師の田中広司さんは「スタッフと患者の安全管理を第一に対応したい」と気を引き締めた。同じく指定医療機関の岐阜赤十字病院(岐阜市岩倉町)も、重症患者の受け入れを想定したスタッフの配置や、患者の動線などの確認作業を進める。

 県内有数の観光地の高山市にある久美愛厚生病院(中切町)では感染症外来を設けており、正面玄関に、中国語で表記した「受診施設」を知らせるポスターを掲示した。また、外国人観光客の受診がある高山赤十字病院(同市天満町)では、感染症の指定医療機関ではないが、患者の受診に備え、室内の気圧を下げてウイルスを外部へ漏れにくくする「陰圧室」での診察など対応を進める。県内5圏域には五つの感染症指定医療機関があり、各病院は患者の受診に備えている。

 県や岐阜市は相談窓口を県内八つの保健所と県に設置した。県保健医療課は、感染が疑われたり中国・武漢市への渡航歴がある場合は「まず最寄りの保健所などに電話で相談してほしい」と呼び掛けている。

 県医師会も30日に警戒委員会を開き、疑いのある患者が来院した際の対応手順を確認。会員の医師らに通知した。感染症担当の磯貝光治常務理事は「感染の疑いは武漢市に渡航歴があるなど直接的な接点がないと、医師でも判断は難しい。心配な場合でも直接受診せず、かかりつけ医にまずは電話で相談してほしい」と訴える。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会