乗り合いタクシー効率化 各務原市、10月から社会実験 

2020年02月13日 08:34

「チョイソコ」の社会実験を今秋にスタートさせることを明らかにした浅野健司各務原市長(左)とアイシン精機の加藤博巳イノベーションセンター部長=同市役所

「チョイソコ」の社会実験を今秋にスタートさせることを明らかにした浅野健司各務原市長(左)とアイシン精機の加藤博巳イノベーションセンター部長=同市役所

 岐阜県各務原市は今年10月から鵜沼南地域で、デマンド型乗り合いタクシーにアイシン精機が開発したシステム「チョイソコ」を利用した社会実験をスタートする。システムの導入によりエリア内の停留所は14カ所から約60カ所に増加し、15分前までの予約で乗車できる。導入は県内初で、市は他の地域にサービスを拡大させ、高齢者の外出機会の創出にもつなげる。12日発表した2020年度当初予算案に事業費704万円を計上した。

 チョイソコは、会員登録した地域住民が希望する乗降地点や利用時間をコールセンターなどで受け付けてシステムに登録。地域内を巡回する車両に設置したタブレット端末に、同社のビッグデータを活用して割り出した最適ルートなどを表示する。複数の利用者の目的地や到着時刻を計算することで、効率良く乗り合わせて送迎できる。

 鵜沼南地域には市が運行するコミュニティーバスが入れない狭い道が多く、住宅が点在する。市は現在、乗り合いの「ふれあいタクシー」を1時間に1本のダイヤで運行している。社会実験ではダイヤを廃止し、住民の徒歩圏内にあるごみ収集場所やスーパーなどが停留所となる。さらに地域の商店や医療機関などに停留所の設置と協賛を依頼し、運営費の一部に充てる。

 21年春ごろまでに本格的な運用を開始する予定で、鵜沼南地域以外でふれあいタクシーを運行している須衛・各務地域でも導入する。将来的には高齢化が進む市内の団地にも運行エリアを広げる。アイシン精機の加藤博巳イノベーションセンター部長と共に記者会見に臨んだ浅野健司市長は「社会実験を通じて持続可能な新しい公共交通の在り方を探りたい」と話した。

 システムは18年7月から愛知県豊明市で導入されている。


カテゴリ: 政治・行政 社会