星野鉃夫氏死去 岐阜車体工業顧問

2020年02月17日 08:11

 トヨタ系車体メーカーの岐阜車体工業(各務原市)顧問の星野鉃夫(ほしの・てつお)氏が14日午前4時18分、心不全のため岐阜市の病院で死去した。83歳。岐阜市出身。故人の生前の希望で葬儀・告別式は近親者のみで行った。喪主は長男豪志(たけし)氏。後日、お別れ会を開く。日時や場所は未定。

 創業者の鍵太郎氏の長男で、1965年に岐阜車体工業に入社。89年に社長、2001年に会長、18年に顧問に就いた。トヨタの高規格救急車の開発を担うなど常にチャレンジする社風をつくり、県内唯一のトヨタ系車体メーカーとしての地位を築いた。創業家でありながら07年にはトヨタ車体の100%出資子会社となることを決断。14年に代表取締役を退いた。岐阜車体工業の19年3月期売上高は1827億円。

 トヨタ生産方式(TPS)を確立した故大野耐一氏(旧トヨタ自動車工業副社長)から40代の頃に直接改善指導を受け、社内でTPSを徹底して実践。1990年からは韓国の大手企業の幹部を研修で受け入れるなど韓国経済をけん引する財界人を多く輩出した。2007年に韓国の国家勲章に当たる「修交勲章」を受章した。

 県経済同友会筆頭代表幹事、各務原商工会議所会頭などの要職を歴任し、県経済界の重鎮として存在感を示した。トヨタ自動車元会長の張富士夫氏ら同社の幹部とも親交が深く、FC岐阜後援会長や岐阜カンツリー俱楽部理事長、各務原市文化協会長も務めるなどスポーツ、文化の分野の発展にも尽力した。


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