新型肺炎、厳戒の高齢者施設 家族らの面会中止 

2020年02月18日 08:26

  • 高齢者の手指をアルコール消毒する職員=17日午前11時36分、岐阜市河渡、特別養護老人ホーム「喜久寿苑」 
  • せっけんで手を洗う園児たち=17日午後3時16分、岐阜市入舟町、かぐや第一保育園 

 愛知県で日本人の感染が相次いで判明するなど、感染経路が不明な新型コロナウイルス患者が各地で報告されていることを受け、重症化リスクの高い高齢者や、幼い子どもが過ごす岐阜県内の施設は集団感染などへの警戒感を強め、アルコール消毒や手洗い、うがいと予防対策の徹底に努めている。

 厚生労働省が17日に示した受診の目安では、重症化しやすい高齢者は、症状の続く期間が通常の4日より短い2日程度での早期受診が盛り込まれた。県内の高齢者施設では、外部との接触を制限することで、感染リスクを抑える動きも。

 岐阜市河渡の特別養護老人ホーム「喜久寿苑」は、17日午後から家族らとの面会を中止した。「関東や関西方面から、公共交通機関を利用して面会に来る家族もいる。あらゆる状況に警戒すべき段階」と川上工輔施設長(46)は説明する。共有部分の手すりやドアノブなどは次亜塩素酸ナトリウムで消毒し、食事前後やトイレの後は、利用者の手指のアルコール消毒も徹底する。職員を介した感染も懸念されることから、フロア間の移動を極力減らし、外出時には人混みを避けるなどの対策に努める。

 各務原市那加西市場町の特別養護老人ホーム「飛鳥美谷苑」でも、今月から家族らの面会を見合わせる措置を取っている。外部との接触を避けるため、業者対応も玄関で済ませている。

 受診の目安では、小児は重症化の報告がないことから通常通りの対応とされたが、幼いほど体力や抵抗力は弱いとあって、県内の幼稚園、保育園ではインフルエンザなどの感染症と同様に予防対策に注意を払う。1、2歳児が通う岐阜市入舟町のかぐや第一保育園は登園時、昼食、おやつの前後には手洗い、うがいに加え、除菌スプレーで手指の消毒も行う。テーブル、出入り口のドアなど多くの園児が触れる部分の消毒も欠かさない。坂玲園長(45)は「子ども同士、近くに集まって遊ぶので感染しやすい。引き続き警戒し、安全で最適な環境をつくりたい」と話した。


カテゴリ: 医療 新型コロナウイルス 社会