穂積駅周辺整備へ 道路新設、拡幅で渋滞解消 瑞穂市

2020年03月18日 08:19

整備後のJR穂積駅周辺のイメージ図(瑞穂市提供)

整備後のJR穂積駅周辺のイメージ図(瑞穂市提供)

 岐阜県瑞穂市が、JR穂積駅周辺の再開発に向けた検討作業に着手することが17日、分かった。広さ約40ヘクタールに及ぶ土地区画整理事業で、完成までに25年ほどかかり、総事業費は200億~300億円とみられる。市は2020年度の当初予算に調査費など約1億円を計上。22年度の都市計画決定を目指し、整備の範囲や規模、内容の検討を進めていく。

 外部有識者や県、市の担当者でつくる「JR穂積駅周辺整備研究会」が昨年7月、再開発の構想をまとめた提言書を市に提出。市は報告書の内容を基に、事業化に向けた準備を進めるとし、今年2月には対象区域内の地権者約600人に対して説明会と意向調査を実施した。

 構想では、南北の駅前広場を広げて路線バスや一般車、タクシーの乗降場を設ける。市内を縦断する県道北方多度線の幅員を広げるほか、長良川の堤防につながる市道など複数のアクセス道路を新設、拡張する。駅前広場に隣接した地域を商業エリア、駅まで徒歩10分圏内を住宅エリアに分け、生活環境の改善も図る。駅利用者には名古屋圏への通勤者が多いため、点在する月決め駐車場を集約した公共駐車場の整備も視野に入れるとした。

 同駅周辺は1980年ごろから急速に宅地化が進み、現在も市街地が拡大。中心部の住宅密集地は道路の幅が狭く、歩行者に危険な場所も多い。また同駅は県内のJR駅で4番目に多い1日約1万8500人が利用し、朝晩のラッシュ時には通勤や帰宅、送迎の車で激しい渋滞が発生。災害時に住民の避難や緊急車両の進入が難しくなる可能性があり、根本的な対策を求める声が上がっていた。

 同市の巣之内亮政策企画監は「瑞穂市が経験したことのない大事業で、提言を基に検討していく。第1歩を踏み出したが、まだやるべきことはたくさんある。将来を見据えたまちづくりを着実に進めていきたい」と話している。


カテゴリ: 政治・行政