県内新たに2人感染 各務原市と可児市

2020年03月23日 08:07

 岐阜県は22日、新たに各務原市に住む20代の男性会社員と、可児市に住む70代の無職男性の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内での感染確認は5人となった。男性会社員は、感染が拡大しているスペインとフランスへの渡航者。無職男性は発症前2週間以内の海外渡航歴はなく、感染者との接触も確認されていない。2人に関係はなく、別々の経路で感染したとみられる。

 男性会社員は、8~17日に家族1人とスペインなどを旅行し、帰国後の19日に発熱などの症状が出た。21日に、保健所などが設置する帰国者・接触者相談センターに自ら連絡し、紹介を受けた医療機関で検体検査を行って陽性と判明した。せきなどの症状はあるが、軽症という。帰国後は会社を休んでおり、医療機関以外への外出もしていない。感染リスクが高い濃厚接触者は同行していた家族1人で、症状はないという。県は検体検査を行う。

 無職男性は、16日にせきや全身の倦怠(けんたい)感などの症状が出た。17日に美濃加茂市の医療機関で薬の処方を受けて帰宅したが、21日に呼吸状態が悪くなり救急車で別の医療機関に搬送され、22日に陽性と判明。重症で、現在は人工呼吸器を装着しているという。濃厚接触者は同居の家族2人。1人は微熱などの症状があったため検体検査をして陰性が確認されたが、現在は入院している。もう1人はこれから検体検査を受ける。

 県によると、感染が確認された男性2人は発症後、いずれも公共交通機関を利用していない。県は、医療機関などで2人に接触したか、接触した可能性のある人の特定を進めている。

◆「帰国者、警戒を」知事が呼び掛け

 「どの国からの帰国者でも、少しでも症状があれば直ちに保健所などが設置する帰国者・接触者相談センターに相談してほしい」。古田肇知事は22日夜、新たな感染者の確認を受けて急きょ県庁で開いた本部員会議で、異例の呼び掛けを行った。

 県内3人目として18日に感染が確認された岐阜市の50代自営業男性は米ニューヨーク帰り。4人目となった各務原市の20代男性会社員は、感染が急速に拡大しているスペインなどを旅行していた。

 米国は22日現在、国の検疫強化対象地域でなく、スペインが同対象地域に指定されたのは21日。空港での水際対策で県内の2人の感染を確認できた可能性は低いが、県にとっては渡航者2人の感染が連続して判明したこと自体が懸念材料となる。

 古田知事は「帰国者からの感染の連鎖は、何としても防がなければならない。帰国者・接触者相談センターや県医師会などに対し、広く海外からの帰国者を警戒するよう通知したい」と危機感を示した。


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