五輪延期検討「早く決断して」 県関係選手戸惑い

2020年03月24日 08:01

 国際オリンピック委員会(IOC)が東京五輪の開催について延期も含めて検討し4週間以内に結論を出すと発表したことを受け、五輪出場や活躍を目指す岐阜県ゆかりの選手らからは23日、事態の急転に戸惑いながらも、前向きに現状を受け止める声が上がった。

 東京五輪を「最後の五輪」と位置付けて2度目の五輪出場を狙うホッケー女子代表候補の永井友理(27)=ソニーHC=は「『まじか』と思ったが、逆境もチャンスにしていかないと」と困惑しながらも冷静に話す。ただ「(延期は)1年なら前向きに捉えられるが、2年となると年齢的にも精神的にもきつい。早く決断してほしい」と本音を吐露した。

 ホッケー男子代表候補の田中世蓮(27)=岐阜朝日クラブ=も「今年の夏に向けてモチベーションを持って取り組んできた選手も多い」と複雑な心境を明かす。だが「無観客もどうかと思うし、万全な状態で開催してほしい。自分たちはいつでも戦えるように準備するしかない」と話した。

 フェンシング男子フルーレ代表候補の鈴村健太(21)=法大、大垣南高出=は「このまま開催でも延期でも大丈夫。東京(五輪)に向けて努力してきたことだけは無駄にならないように」と求める。「どんな結論になろうとやってきたことは変えず、少しでも強くなれるように練習するだけ」と目標は変えず、対応する意向を示す。

 英国を拠点に活動し、馬術で初の五輪出場を狙う戸本一真(36)=日本中央競馬会(JRA)馬事公苑、各務原西高出=は、延期の場合は「今年中の開催がベスト」と望む。競技によっては選手選考をやり直す可能性もあるが「今年中であれば、人や馬も変わらず、同じ条件で選考に臨める」。同じ日本勢で馬術の五輪出場を目指す選手の中には2年延期の場合、「金銭面で諦めざるを得ないということを言う人もいた」と、選手側の立場を代弁した。


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