春の高山祭規模縮小 屋台引き回しを中止

2020年03月25日 08:09

昨年の春の高山祭=2019年4月、高山市内

昨年の春の高山祭=2019年4月、高山市内

 4月14、15の両日に岐阜県高山市で開かれる春の高山祭は、規模を大幅に小さくして実施することが24日、分かった。新型コロナウイルス感染拡大の収束が見込めないためで、屋台を引き回さず神事のみ行う。天候以外の理由で屋台を出さないのは戦後初めてという。

 高山祭の屋台行事は国の重要無形民俗文化財と、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている。春の祭りは日枝神社(同市城山)の例祭で、豪華な12基の屋台が町を練り、例年20万人近くが訪れる。

 神社や氏子総代、祭りの役員らが同日、縮小を決めた。屋台は各蔵で公開するにとどめ、からくりの奉納や夜祭をやめる。神事は行うが子どもは参加しない。

 日枝神社禰宜(ねぎ)の山賀博司さんは「しばらく好転するとは思えない。みんな何とか開きたがっていたが、やむを得ない」と話した。高山屋台保存会副会長の長尾肇さん(78)は「残念だけど、万一を考えれば仕方ない」、今年の祭りを取り仕切る「宮本」の龍神台組総代坂口健一さん(73)は「悔しいに決まっている。少しでもいいから屋台を出したかった」と嘆いた。


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