クラスター「確度高い」合唱団、密閉空間で練習か

2020年03月26日 07:59

 「どの経路で感染が広がったか分かっていない」。岐阜県可児市の合唱団内の感染者が5人に上り、さらにスポーツジムという別集団内での感染も新たに確認された25日、県健康福祉部の担当者は深刻さが増す事態を厳しい表情で説明した。

 県によると、合唱団の5人はいずれも発症後は練習に参加しておらず、誰から誰に感染が広がったのか分かっていない。県は、他の地域の保健所職員を可児市に集めて調査を強化しているといい、担当者は「クラスター(感染者集団)である確度は高い。合唱団の残りの人の調査や検査に全力を挙げる」と述べた。

 合唱団は週1回、2時間の練習を市の公民館施設で行っており、若年層から高齢者まで幅広い世代が参加していたという。愛好家の憩いと練習の場が、政府の専門家会議が感染を回避すべきとした3条件「換気の悪い密閉空間」「近距離での会話」「人混み」に当たった可能性もある。

 市は25日、公共施設などの貸し出し中止を4月7日までとするなど、対応に追われた。最初に感染が確認された70代夫婦が参加していた別のサークルのメンバーにも症状がある人が1人いるという。感染経路も、感染の広がりも見通せない状況となってきた。


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