合唱団の経路解明は前進 可児市感染者5日で9人

2020年03月27日 08:02

 岐阜県可児市の合唱団を中心とする感染者の広がりが止まらない。26日は新たに3人の感染が確認され、接触者は少なくとも約120人に上ることが分かった。県庁で行った会議で古田肇知事は「誰もが感染者や濃厚接触者となる事態。県民にはそれを理解して行動してほしい」と呼び掛けた。

 この日は午前に2人、夜に1人の新たな感染が発表された。クラスター(感染者集団)が形成されたと言える状況となり、関係者は対応に追われた。

 しかし、感染拡大の深刻さが増す一方で、これまで「不明」としていた感染経路の一端も見えてきた。40代女性は23日の検体検査で陰性だったが、念のために26日に2度目の検査をして陽性が判明。他の感染者と比べ、最も早い2月28日には発症していた可能性が分かった。柔軟な検体検査の実施が、経路解明に向けた一助となった。

 一方、可児市を巡っては、5日間で感染者が9人に急増した。今後も感染者が確認され続けると、地域の医療機関で重症者を治療できなくなったり、他の疾患の人が十分な医療を受けられなくなったりする「医療崩壊」が懸念される。

 最悪の事態を防ぐ取り組みも始まった。市関連の感染者で、他の人に感染させる可能性が低い無症状の数人は、重症者を対象に高度な医療を提供する感染症指定医療機関ではなく、一般病院に入院しているという。県担当者は「仮にまん延した場合は、軽症者に自宅療養を願う可能性もある」とし、「感染状況の確認と合わせ、先を見た対応に努めたい」と話す。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会