県内の合唱団自粛 練習取りやめ演奏会延期

2020年03月30日 08:18

岐阜市の北部コミュニティセンターの入り口に掲示された、利用の中止や延期を呼び掛ける張り紙=同市八代

岐阜市の北部コミュニティセンターの入り口に掲示された、利用の中止や延期を呼び掛ける張り紙=同市八代

 岐阜県可児市の合唱団で新型コロナウイルスのクラスター(感染者の集団)が発生したのを受け、県内の合唱団の間で活動を自粛する動きが出ている。

 政府の専門家会議は①換気の悪い密閉空間②多くの人が密集③近い距離での会話や発声―の3条件が重なる場所が感染拡大のリスクを高める環境と指摘。合唱団のメンバーは、練習はこの3条件が重なる可能性があると懸念する。

 40~70代の男性約30人が所属する岐阜市の男声合唱団「コールファーテル」は3月に入り、練習を休止している。小宮山真吉代表(76)は「合唱は屋内でそろっての練習が基本。活動再開の見通しは未定で、来年3月の定期演奏会も延期した。長期戦を覚悟している」と話す。

 団員で障害者福祉施設あけぼの会理事長の鵜飼武彦さん(80)は「合唱中は周囲への迷惑になるので窓や扉を開けられない。万が一感染して職場に持ち込むのが一番怖い」。

 幼児から大学生までの約120人が所属する岐阜市の「ながら児童合唱団」も2月28日以降、全体練習を中止している。会場の北部コミュニティセンター(同市八代)が利用の中止か延期を求めているため、屋外で練習することも検討したが、可児市のクラスター発生を受けて取りやめた。4月12日の創立20周年記念演奏会も5月31日に延期しており、栗木順古代表(55)は「このままでは再延期もあり得る。辛い状況だが、感染の終息を祈るしかない」と肩を落とす。


カテゴリ: くらし・文化 新型コロナウイルス 社会