外出自粛初日、人まばら 飲食店は休業の動き 

2020年04月05日 08:50

  • 県が呼び掛けた約2週間の外出自粛期間が始まった4日。桜の季節は多くの人でにぎわう河川環境楽園も、この日は閑散としていた=午後0時54分、各務原市川島笠田町 
  • 名鉄岐阜駅前のスクランブル交差点の朝方の様子。通行人は少なかった=4日午前8時43分、岐阜市神田町 

 岐阜県内での新型コロナウイルスの感染拡大を受け、古田肇知事が外出自粛や感染リスクの回避を呼び掛けた「ストップ 新型コロナ 2週間作戦」が4日始まった。県内各地の行楽地や歓楽街では、感染の危機感が高まり不要不急の外出を避け、人出は少なかった。

 普段は多くの家族連れが訪れる岐阜市山県北野の岐阜ファミリーパーク。駐車場は空きが目立った。月2回、長男(5)と訪れる同市の会社員の男性(35)は、いつもは弁当持参で一日中滞在するが、この日は午前中で帰ることにした。「自粛疲れで子どもはストレスを抱えてはいるが、長時間の滞在はやはり避けたかった」と漏らした。

 各務原市川島笠田町の河川環境楽園も屋外で遊ぶ家族連れの姿はあるものの、普段に比べて人影はまばら。園内で飲食の屋台を開いている男性(67)は「4日は例年の4分の1まで人出が減っている。今までこんなことはなかった」と驚きを口にする。県内で初の死者が出たことを踏まえ、「従業員への感染が心配で開店を控えるべきかとの思いもあるが、憩いを求めて来る人もいて、悩ましいところ」と心境を明かした。

 高山市の観光名所高山陣屋=同市八軒町=では、休館を知らずに訪れた観光客が、門からスマートフォンで中の建物の写真を撮る様子が時折見られた。名古屋市の夫婦は「残念だけどこういう時期なので仕方ない」とぽつり。陣屋前広場の朝市で漬物などを売る女性は「4月に入ってさらに客が減った。開店を土、日曜だけにしようかと考えている」と話した。

 岐阜市若宮町のナイトクラブでのクラスター(感染者集団)発生を受け、同市の繁華街は夜も閑散としていた。柳ケ瀬商店街で飲食店を営む40代男性によると、近隣では4日からの自粛に合わせ休業に入った店舗もあるという。「感染を広げないためにも外出自粛が一番の予防策であることは理解する」とした一方で、「飲食店経営者仲間の間では、休業中の従業員の補償を求める声が出てきている。先の見えない不安が大きく、休業中の補償の話とセットで打ち出してほしかった」とつぶやいた。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会