岐阜大医師感染「自覚足りず」 マスクせず回診、患者1人と濃厚接触

2020年04月05日 07:53

岐阜大病院の医師3人が新型コロナウイルスに感染したことを受け、謝罪する森脇久隆学長(左から2人目)ら=4日午後8時3分、岐阜市柳戸、岐阜大

岐阜大病院の医師3人が新型コロナウイルスに感染したことを受け、謝罪する森脇久隆学長(左から2人目)ら=4日午後8時3分、岐阜市柳戸、岐阜大

 「感染した本人を含め、(医師の)自覚が足りなかった面は否定できない」。岐阜大病院の医師3人の新型コロナウイルス感染を受けた4日夜の会見で、吉田和弘院長は3人がクラスター(感染者集団)の発生した岐阜市内のナイトクラブを訪れていたことについて、軽率ともとれる行動が病院機能を一部停止させる事態を招いたとして謝罪した。

 同大の森脇久隆学長は会見の冒頭で「皆様にご心配をおかけし、誠に申し訳ない」と述べ、吉田院長らと共に深々と頭を下げた。

 病院では診療時のマスク着用や手指の消毒、換気を徹底するほか、カンファレンスの少人数化など感染防止策を取るよう周知、歓送迎会の自粛を要請してきた。吉田院長は3人の入店目的を「送別会ではない」としたが医師の立場で感染リスクが高いとされる場所を訪れていたことを嘆いた。

 3人は店を訪れた後も勤務を継続。30代医師の1人は先月29日に症状が現れ、37度台の発熱もあったが、31日に解熱し、1日は診察に当たった。別の30代医師は無症状だが、感染が確認されるまでの間に外来や病棟回診を行い、マスクを着けていない時もあったという。先月末まで同大で勤務した20代の医師は、先月の在籍時は病棟回診を行い、マスクを着用せずに複数の患者と接触。うち患者1人が濃厚接触者となった。

 今後新たに感染者が出れば、外来の休止期間はさらに延びる。岐阜市保健所の稲川哲也副所長は私見とした上で「市が新型コロナウイルス感染拡大の防止に注力する中で、公衆衛生の専門家である医師が、3密になる可能性が高い場所を訪れ、感染したことは遺憾」と語気を強めた。


カテゴリ: 医療 教育 新型コロナウイルス 社会