休校延長に安堵 「今は学業より命」

2020年04月06日 07:54

学校から保護者に向けて臨時休校を知らせるメッセージ

学校から保護者に向けて臨時休校を知らせるメッセージ

 岐阜県内で新型コロナウイルスの感染拡大が急速に進む中、県教育委員会が県立学校の臨時休校を決めた5日、県内の学校現場からは理解を示す声が多く上がった。児童生徒の保護者らは「登校させることに不安があった。ほっとしている」と安堵(あんど)した。

◆生徒や保護者、決断の遅さ指摘

 県教育委員会が5日、学校の再開延期を発表したことを受け、無料通信アプリLINE(ライン)で読者とつながる「岐阜新聞 あなた発!トクダネ取材班」は緊急アンケートを実施した。新型コロナウイルスの感染者が県内でも増えている中で、再開に不安に感じていた保護者らから「ほっとした」「妥当な判断」といった賛同の声が相次いだ。ただ、決断の遅さを指摘する意見や、「学校にいた方が安全なのでは」といった反対意見もあった。

 アンケートは、同日午後7時すぎから同9時にかけて募集し、約130件のメッセージが寄せられた。再開延期の決定に対して賛成意見が8割以上を占めた。

 「入学式だって大勢が密集する。このまま授業が始まると思うと怖かった」と寄せたのは、この春、高校に入学する岐阜市の男子生徒(15)。家には祖父母や2歳の妹が同居していることもあり、学校で感染するリスクを不安に思っていた。「今は学業よりも、一人一人の命を守ることが大事。周りに迷惑を掛けないために不要不急の外出は控えようと改めて思った」と話していた。

 保護者からも賛同の声が集まった。土岐市の医療職の50代女性は「近隣で感染者が出ている中、子どもに電車通学をさせるのは不安だった。インターネットを活用した遠隔授業も検討してほしい」と話した。小学2年の子がいる岐阜市のパート女性(44)は「子どもは学校に行きたくてワクワクしてもいたが、低学年なりに危険を感じていた」。美濃市の男性会社員(73)は「孫に学校が始まると聞き心配していた。賢明な判断」と話した。

 一方で、決定には疑問の声も。小学1年と同3年の子がいる美濃加茂市の主婦(38)は「19日までという期間の根拠は何なのか。行き当たりばったりでなく、休校と再開の基準を明確にしてほしい」と望んだ。加茂郡白川町の自営業の男性(35)は「2週間作戦を決めた時点で休校も延長と発表すべきだった。子どもたちを置き去りにしているような印象を受けた」と対応の遅さを指摘した。


カテゴリ: 教育 新型コロナウイルス 社会