県民、終息願い覚悟 岐阜独自「緊急事態宣言」

2020年04月10日 08:23

マスク姿で足早に家路を急ぐ人たち=9日午後5時50分、岐阜市橋本町、JR岐阜駅北口

マスク姿で足早に家路を急ぐ人たち=9日午後5時50分、岐阜市橋本町、JR岐阜駅北口

 岐阜県が独自の「緊急事態宣言」を10日に発表する方針を明らかにしたことを受け、県民からは9日、感染が拡大している現状から「驚きはない」と冷静に受け止める声が上がる一方、生活や仕事への影響がさらに長引く可能性があるため、早期の終息を願う悲痛な声が多く聞かれた。

 小学生2人と中学生の子どもがいる大垣市内原のパート女性(34)は、宣言により休校が延長される可能性について「家にずっといるので、ストレスがたまる」と不安視。それでも県独自の宣言を重く受け止め「外出は買い物くらいにとどめたい」と話した。

 岐阜市長良の男性会社員(42)は先月から在宅で勤務しながら小学2年の長男を見守る。「食事の用意や子どもの世話で夫婦ともに疲弊している。いつ終息するか分からないが、助け合って乗り切りたい」と前を向いた。

 見通しの立たない現状に自営業者や観光関係者らからは、懸念と困惑の声が上がった。高山市花川町のカフェ店長(30)は、「観光客が減り、売り上げが5分の1になっている」と厳しい状況を説明し、「長期戦を覚悟していたので県の宣言が出ても驚きはないが、地元の常連客さえ来店しなくなるかもしれない」と不安を述べた。岐阜市明徳町のギャラリー経営者(48)も「この状況で夏を越すようなら経営が立ちゆかなくなる」と頭を抱えた。

 関市の小瀬鵜飼の鵜匠代表を務める男性(65)=同市小瀬=は「宣言が出るからには、一刻も早く沈静化してほしい」と願う。鵜飼漁と観覧船の運航は5月25日まで中止することが決まったばかりで「短期間で終息し、これ以上の延期がないことを願う」と語った。


カテゴリ: 新型コロナウイルス 社会