「幅広い人に将棋を」星野四段、岐阜市のゲーム会社入社

2020年04月11日 09:23

今春からプロ棋士と会社員の二足のわらじで活動する星野良生四段=岐阜市橋本町、シルバースタージャパン

今春からプロ棋士と会社員の二足のわらじで活動する星野良生四段=岐阜市橋本町、シルバースタージャパン

 将棋の星野良生四段(31)=大阪市=がこの春、ゲームソフト開発のシルバースタージャパン(岐阜市橋本町)に入社した。プロ棋士が兼業するのは異例。棋士の活動と並行して、ボードゲームやオンラインゲームの企画や開発、広報などに幅広く携わる。星野さんは「幅広い人が将棋を楽しめるゲームを作りたい」と意気込む。

 5歳の時に将棋を始めた星野さん。13歳で奨励会に入会し、19歳で三段に。第39回新人王戦では、奨励会三段として史上2人目となる決勝3番勝負への進出を果たした。2014年に四段に昇段。囲碁やマージャンなどにも明るく、カードゲームなども得意としている。

 「引退後を考えた時に、指導者ではなく、あくまで何らかのプレーヤーとして活動したいと思っていた」。そんな内容を会員制交流サイト(SNS)に投稿したところ、これまで数々のボードゲームの開発を手掛けたシルバースタージャパンの山本成辰社長の目に留まり、入社の誘いを受けた。同社もプロ棋士に監修を依頼することはあったが、「出来上がった製品にアドバイスをもらう監修と違い、社員として企画の発案段階から関わる。プロの経験や視点は大きな価値があり、過去に例は無かったがすぐに連絡した」と山本社長は話す。

 将棋の対局は大阪市であるため、会社に顔を出すのは月2回ほど。まずは、同社のオンライン対戦ゲーム「リアルタイムバトル将棋」を日本eスポーツ連合の公式タイトルにすることを目指し、全国各地で開かれるeスポーツのイベントに出演して普及に努める。

 プロ棋士として竜王戦本戦出場を目指し対局に励みつつ、「実力差があっても楽しく対戦できる将棋のゲームを作りたい」と星野さんは意欲を語る。


カテゴリ: くらし・文化 経済