「ウオッカで消毒」注文殺到 養老町の酒造が生産、医療機関にも提供

2020年04月26日 08:51

出荷に向けて梱包作業が進む「Vホワイト」=25日午前、養老郡養老町高田、玉泉堂酒造

出荷に向けて梱包作業が進む「Vホワイト」=25日午前、養老郡養老町高田、玉泉堂酒造

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴いアルコール消毒液が不足していることを受け、岐阜県養老郡養老町高田の玉泉堂酒造が手指の消毒に代用できるアルコール度数の高い酒の生産を急ピッチで進めている。東海3県の酒販店から注文が殺到しており、25日も休日返上で工場を稼働。担当者は「大型連休明けまでは蔵元で直接販売することができないほどの反響ぶり」と話す。

 酒はアルコール度数72%のホワイトウオッカ「V(ブイ)ホワイト72」。無色透明の無味無臭で、アルコール消毒液の空容器にそのまま入れて手指消毒に使うことができる。酒のため、飲むこともできる。

 厚生労働省は今月10日にアルコール度数の高い酒を手指消毒に代用してもよいとする事務連絡を都道府県などに通知。玉泉堂酒造は酒造りのためにアルコール度数約95%の醸造用アルコールを一定量保管していたこともあり「社会貢献のために」と仕込み水で濃度を調整して販売することを決めた。瓶やラベル、追加の醸造用アルコールを手配する一方、医療機関にも提供。一般向けには500ミリリットル入り税込み1400円で20日から順次、酒販店に卸しており、24日までに約7千本を出荷したという。

 25日も従業員たちが慌ただしく瓶詰めやラベル貼り、梱包(こんぽう)などの作業をこなしていた。担当者は「日本酒の仕込みが一段落したタイミングだったこともあり対応できた。消毒液がなくて困っている人のためになれば」と話し、購入希望者は近くの酒販店へ問い合わせるよう呼び掛けた。


カテゴリ: くらし・文化 新型コロナウイルス 社会