長良川鵜飼、開幕延期 過去70年間で初

2020年05月08日 08:56

昨年の長良川鵜飼=2019年5月11日午後8時36分、岐阜市の長良川

昨年の長良川鵜飼=2019年5月11日午後8時36分、岐阜市の長良川

 国による新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言の延長を受け、岐阜市は7日、今月11日の開幕を予定していた長良川鵜飼の鵜飼漁を当面延期する、と発表した。市などによると例年の開幕日である5月11日に漁を行わないのは過去70年間では初めて。すでに30日への延期を発表している鵜飼観覧船の運航開始日も再延期となり現時点では6月中旬以降となる見通しであることも関係者への取材で分かった。一方、関市の小瀬鵜飼の観覧船を運航する関遊船なども7日、鵜飼漁と観覧船運航を今月31日まで取りやめる、と発表した。

 約1300年の伝統がある長良川鵜飼の漁は、毎年11日から10月15日まで行われる。漁を行うことで見物客が訪れて感染が拡大するリスクを考慮した。開幕日に捕れた鮎を県と岐阜市が天皇、皇后両陛下に届ける初鮎の献上も今季は見送る。鵜飼の安全祈願祭などは、規模を縮小して従来通り11日に実施する。

 杉山雅彦鵜匠代表は「苦渋の決断だが、新型コロナウイルス感染拡大の防止を優先する。しかるべき時期に、心を癒やす鵜飼を楽しんでほしい」と話した。

 11日に延期していた観覧船乗船予約の受付開始日も再延期する。

 小瀬鵜飼では鵜飼漁と観覧船運航の25日までの中止を決めていたが、期間を延長した。観覧船の予約は11日から予定通り受け付ける。11日には最小限の関係者が出席して神事のみ執り行う。

 長良川鵜飼、小瀬鵜飼とも時期については、今月中旬に示される国の緊急事態宣言の解除に向けた方針次第で再検討する可能性もあるとしている。


カテゴリ: くらし・文化 新型コロナウイルス